中禅寺湖の生態系を護る禁漁期!2019年トラウトシーズン閉幕

私が中禅寺湖に魅せられた成り行き

この記事を書き始めたばかりでのシーズン閉幕!

記事を書き始めたばかりなのにもう禁漁期がやってきてしまいました 笑
今回は中禅寺湖のトラウト達がなぜネイティブとして住み着いたのかを紹介させて頂こうと思っていたのですが、あまりにタイミングよく節目が来てしまったのでまさかの3話目にして閑話休題です。
せっかくですので2019年の総括と僕が中禅寺湖に魅せられた過程と共にネイティブトラウトのお話より先に魚達の姿を観て頂こうかと思います。
そもそも僕がレイクトラウトの存在を知ったきっかけは4年前に遡ります。
このサイトの主宰?である高木氏と今僕が必死に背中を追っている師匠であるH氏、その出会いからでした。
高木氏 『しゅんちゃんレイクトラウトって知ってる?てか釣りに行ってみない?』
安齋 『何ですかそれ?美味いんですか??』
高木氏 『いやねー、今は食べれないみたい。ほら、福島の放射能の影響よ』
安齋『食えないの釣るんですか!!??』
高木氏 『ほらさ、Hさんているじゃない。誘われたのよ、キャッチアンドリリースなんだってさ。中禅寺湖にしか生息してないんだってよ』
安齋 『へええええ、そこにしかとかなんか楽しそうですね』
とそんな会話からスタートして今に至っている訳です。
今はシーズン中毎月2泊3日、H師匠と共に釣り歩いていて、きっかけの高木氏は時々たまにぶらっと来てくれて美味しいとこだけ持って行くルパン3世みたいな存在になっています 笑
4年前の釣行開始の日はリールのトラブルからはじまり、1回目は坊主で帰ってきた苦い思い出が有ります。
2回目の釣行は開始時間に激しい雷雨、雷雨が去った後のもう時合いを過ぎた頃にそれは起こりました。ボトムでルアーを激しく攻撃してくる感覚、おもいっきり合わせてみてあとはもう無我夢中です。H師匠が背後から指示をくれとにかくその通りに必死に動きました。
61cmのレイクトラウト、カラダの震えが止まらなかったのをまだ鮮明に覚えています。

それから1年はノーフィッシュ。
次の年に両親の稼業を継ぐ事になり休みに少し自由が効く様になった為毎月釣行がルーチンとなりました。
それが2018年、ノーフィッシュも無くなりコンスタントに釣り続けレイクトラウト78cm
を記録して今シーズンを迎えました。

僕が過ごした2019年の中禅寺湖

2019年総括!まだかの波瀾万丈な1年が待っていた!

ハプニングは3月31日突然起きました。4月1日の解禁日の為に前日前ノリで釣り回数券を購入、仲間達と解禁を祝って祝杯をあげてからの昼寝、朝2時や3時には起きるので昼寝はとても大事なのです。
昼寝から目覚め違和感に気づくと口の周りがスプラッシュ!ブラッディーな状況です。
血が出続け意味わからなく、それでも釣りはしたいので口の中にタオルを噛み締め解禁を迎えました。
しかし頭がクラクラしてキャストもままならない・・・
ノーフィッシュのまま帰路につき病院に行くと、なんと舌から噴水の様に血が吹き出している横溝正史レベルの惨状です。
昼寝している時にどうやらなにかが有り舌を噛んで動脈を切っていたんですね(傷が深いと痛みを感じない事があるそうです)
それから初夏にかけての中禅寺湖は雨不足で減水状態、続いて大雨による大規模満水、だかなかかっても小さいサイズばかりでした。
そしてそんな四苦八苦の中釣れたのが7月のレイクトラウト83cm!

それからあっという間に時が過ぎ2019年ラスト釣行の9月15を迎えた次第です。
その日の朝はワンバイトバラしでノーフィッシュのまま一旦陸へと上がりました。
後から書きますが清掃活動を済ませてまた午後またボートに乗船、H師匠と『僕明日居残りしますよ。これじゃ今年の納竿出来ません』なんて話をしながら毎年ラスト日恒例のワカサギ釣りを開始しました。

二荒山神社前のポイントでワカサギは開始早々入れ食い状態。
ちなみにですが東北のワカサギは放流ありきで毎年小さいものを釣り人が奪い合い状態ですが中禅寺湖のそれはネイティブ率が高く10cmを超えるものが多く上がります(むしろ小さい方が少ない)
脂がのりすぎて脂抜きしてからでないと食べれません 笑
そんなこんなで入れ食いを続けているとなぜか突然ワカサギの反応が無くなる。

ハッと気付きロッドを持ち替えて真下にキャスト!
次の瞬間に恐ろしいほどのアタリ!
ワカサギを追って大物がシャローに入り込んだのでワカサギが散ったんですね。
それが僕のルアーにヒットした訳です。

最後の最後にドラマ!ブラウントラウト68cmです。
通常ブラウントラウトは50cmくらいだといいサイズ、僕の自己記録ではちょっと自慢だった60cm、それを大きく超えて感無量で2019年を納竿したのでした。

なぜ禁漁期が生態系を護るのか

自然を生態系を護る使命!釣るんだからその倍感謝を返すべき!

中禅寺湖は国立公園であり、独特の生態系を築いています。
漁協が頑張っている事も有り国内でも指折りの鉄壁に近い管理体制で護られていますが、それでもマナーの悪い人はいます。
禁漁期は絶対に釣りはしない。魚達が繁殖する為に大事な時間です。
ワカサギも原則的には解禁日から釣る事が出来ますが産卵期は初夏まえの微妙な季節、少なくともその時期終えるまでワカサギを釣る人の姿は中禅寺湖では見た事がありません。
そして1番にゴミを捨てる人には釣りをやめて頂きたいですよね。
毎年9月の禁漁間近の週末は、有志で集まりゴミ拾いイベントを開催しています。

メーカーさんやショップさんに至ってはボランティアイベントなのにまさかの記念品を率先して提供して下さり、ルアーや衣類、はたまたお米などなど、下心あってゴミ拾ってる訳では無いんですよ!と聞かれてもいないのに言ってしまいそうなほど自然に生態系に人に優しい同志がたくさん集まります。
近年の異常気象や外来種の異常繁殖、そろそろ考えないと取り返しつかないと感じている人も多いと思います。
アウトドア愛の詰まった方、本当に釣りが好き、そんな方に読んで頂いて何か感じて頂けたらいいなと思い最後に書かせて頂きました。
バトンを渡す次の世代のアウトドアマンやトラウティストの為に!

プロフィールANZAI

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