もくじ
ウイルソン TPA XVⅢ ブラック塗装
●TPAパターは最初テーラーメード社から1985年~1989年に発売されました。
日本での価格はシルバーサテンタイプで13,000円、ブラック塗装タイプで15,000円だったそうです。
そして1990年代に入り版権がウイルソンに移り、1990年~1994に発売となりました。
●スコットシンプソンやニックファルドという名選手が当時使っていました。
その中でもニックファルドのマスターズ連続優勝に貢献したことで大ブレークとなったのです。
(ニックファルドはイギリス出身のメジャー大会6勝を含む生涯通算40勝、元世界ランク1位だった超一流選手で、現在はアメリカPGAツアーの解説もしています)
最近ではこの型をモデルとしたパターがたくさん発売されています。
ODYSSEY#9をはじめ各トップメーカーからデザイナーズクラフトまでが製造しているのです。
ちなみに石川遼選手が中日クラウンズで世界最年少、最少ベストスコア58で優勝した時のパターが同型のODYSSEY#9だったのは有名です。
●TPA(Tour Precision Alignment)ツアー・プレシジョン・アライメントの略で、5本のラインが入り目標にヘッドを合わせやすくしています。
また、トップブレードの白線とバックフェイスの「WILSON」白文字が黒の下地に映えてとてもカッコいいですね。
●ヘッドはマレット型だが、ネックがヒールに付いているのでL字のようにフェイスローテーションを使うストロークもでき、またマレット形状を生かしてライン上をストレートになぞるストロークも可能となっています。
ウイルソンTPA XVⅢスペック
●ヘッド形状:マレット型
素材・製法:マイルドステンレス
ネック形状:セミグース
ロフト角:4度
ラ イ角:72度
長 さ:35インチ
総重量:467g
価 格:13,000円
ブリヂストンMTN-ⅢプロモデルPS
発売は1988年、平成初頭はジャンボ尾崎選手の全盛時代でした。当時はとにかくジャンボ尾崎選手のファッションやギアの影響がとても大きく、ゴルフファンの憧れでした。
そんな中、ウェッジといえばグースネックのブリヂストンJ’Sが主流だったのです。
大きな特徴のグースネックは、フェイスやリーディングエッジがシャフトより後ろにあり、ボールをストレートに包み込んで、球をつかまえやすい設計になっています。
やがて、日本型ウェッジの原形になった傑作品なのです。
モデル名となっているMTNとは尾崎3兄弟のイニシャル将司(M)、健夫(T)、直道(N)から命名され、3兄弟でのレギュラーツアー通算160勝は驚異的であります。
愛称はすべてJではじまり、JUMBO、JET、JOEと呼ばれているのは有名です。
また、セッティングに3本のウェッジ(PW、PS、SW)を確立、普及させたのもジャンボ尾崎選手だったと言われています。
PWとSWの間の距離(隙間)をこのPSの開発で補ったとされています。
その後、このPSを駆使して第2の黄金期を迎えたのでした。
ブリヂストンMTN-ⅢプロモデルPSスペック
●素材・製法:25Cマイルドスチール
ロフト角:(ps)63度
バンス角:8度
長 さ:35.5インチ
バランス:(S)D4
総重量:461g
価 格:20,000円