前回はズームレンズを紹介させていただきました。
今回は魅惑の単焦点レンズです。
もくじ
単焦点レンズとは
このレンズを見てください。焦点距離が「24mm」と書いてありますね。
ですから、焦点距離が「24mm」から変えられません。
このように焦点距離が変わらないレンズを単焦点レンズといいます。
メーカーにより違いもありますが、大体、20mm、24mm、28mm、35mm、50mm、85mm、100mm、135mmが一般的にラインナップされています。
単焦点レンズのメリットとデメリット
メリット
・圧倒的な画質の良さ
・明るいレンズが多い
・背景が良くボケる
この写真は50mm単焦点で撮った写真です。
なんか良くないですか?
空気感や砂の質感が伝わってくるように感じます。
こちらも寒い感じや霧っぽい感じもよく写っています。
こちらはF1.4で撮影。
どんと祭の様子ですが、結構暗い中で撮影しています。
でも、F1.4と明るいF値で撮影してますのでブレずに良く撮れています。
こちらもF1.4で撮影。
間接照明とろうそくの明かりのみでここまで良く写ります。
そしてボケです。F1.2で撮影。
鉛筆にピントをあわせて撮ればこんなに背景がボケてくれます。
こちらもF1.2で撮影。
背景がボケて被写体が引き立ちますね。
なんだか単焦点レンズで撮った写真って魅力的に感じませんか?
ボケや明るさを上手に使い、これぞ一眼カメラで撮った写真って感じですね!
デメリット
・寄ったり、引いたりして撮影ができない
・シチュエーションにあったレンズが複数必要になる
やはり、デメリットとしては寄ったり、引いたりできないのが一番苦労するところでしょうか。狭い室内などでは被写体との距離がとれずにピントが合わなかったり、逆にステージなど広い場所を取る時には寄れずに全体しか撮れなかったりします。
そうすると、どうしても複数のレンズが必要になり、荷物も増え、レンズ交換をする手間も出てきます。
ですが、このデメリットがあるからこそ、自分の足で動いて被写体との距離感を図ったり、色々な角度に構えて構図を考えたりと、とってもカメラとレンズの勉強になり、それも単焦点の魅力なんだと思います。
単焦点レンズの作例
背景をボカすだけでなく前景もボケます。(前ボケといいます)
ボカせばいいと言うわけではありませんが…、金属の質感が良いです。
赤ちゃん撮影なんかにはもってこいです、やさしくふわっとした感じに撮影できます。
背景が乱雑でも、ボケるのでごまかせます。
単焦点レンズ、いかがだったでしょうか?もし、カメラをズームレンズ付きで購入されてましたら、ぜひ、ステップアップの2本目として、単焦点レンズの購入をおすすめします。そして単焦点レンズのみを付けて撮りまくってください。きっと、写真が上手くなるはずです。そして、撮った写真に思わず「おっ」と声が出ると思いますよ!
次回は、特殊な用途を持ったレンズをご紹介します。