今回は、ベトナム式についてご紹介します。
あまり印象がないかもしれませんがベトナムは世界で2番目のコーヒー豆生産国なんです。
そんなベトナム式コーヒーという淹れ方はかなり特徴的ですがコーヒ大国ベトナムでメジャーなコーヒーのいれ方です。
これはベトナムがフランス領インドシナと呼ばれていた植民地であった時代に編み出された飲み方でベトナム豆を使用しています。
ベトナム豆というのは身近に日本でも多く出回っているロブスタ種と、
生産が少ないためあまり出回っていないアラビカ種の2種類あります。
それでは本題のベトナム式コーヒーとはどんな淹れ方なのかですが、
私達が普段淹れているドリップコーヒーと大きく異なる点として、
焙煎するときにバターを加えてコーヒー豆をローストすることです。
焙煎を自分でされたことのある方はほとんどいないと思いますが、
初めて知った時は、焙煎中にバター!?と耳を疑ってしまいました。
焙煎方法と比例して味も特徴的で、
一般的な焙煎豆と比べると甘くほろ苦い味を感じる事ができます!
さらに焙煎の道具もベトナム豆の特徴を最大限に生かせるように、コーヒー器具や用品もよく見かける一般的な紙のフィルターやプラスチックの器具とは違っています。
もっとも大きな違いはフィルターやサーバーなどの器具一式がステンレスもしくはアルミでできていて、紙のフィルターに慣れていると、え…どうやって使うの…?と最初少しとまどってしまいます。
この金属の道具はフランスの伝統的なフィルターで、組み合わせ式フィルターと呼ばれているものです。
組み合わせ式フィルターは底に細かな穴が多数空いている点で、
基本的に3層構造になっています。ステンレス製のフィルターは紙のフィルターと異なりお湯がなかなか落ちて来ないため、
なんと!抽出には10分程度の時間を要します。
これはだいぶ時間と気持ちに余裕がないとできないですね~(笑)
結果的に抽出にしっかりと時間をおくので、でき上がったコーヒーはベトナム豆の特徴が感じられるかなり濃く苦い味になります。
さらにベトナム式コーヒーは豆の焙煎方法も特徴的ですが、飲み方にも特徴があります。
なんと!グラスにコンデンスミルクを入れてからフィルターをセットして抽出するため、基本的に甘いです。
しかもカップの底が見えなくなるくらいまでコンデンスミルクを注ぐのが一般的なのでかなり甘い口当たりです。
ちょっとびっくりですよね!
世界にはこんな面白い飲み方があるので、ぜひみなさんも好奇心程度に楽しんでみてください!